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140文字SS:フレッシュプリキュア!【29】 1.桃園家のハロウィン/一六◆6/pMjwqUTk 「ほら、せつな!カボチャのジャックをピーマンで作ったら、こんな簡単に出来ちゃった」 「あら!じゃあ今日の晩御飯は、これでピーマンの肉詰めにしましょう!」 「ギクッ……ねえ、ラブ。これにニンジンの帽子を被せたらもっと可愛いわ」 「ギクッ」 「うふふ。デザートは特製パンプキンプリンよ!」 2.まじめなの/かおす フレプリ小咄 「せつな~、瞬間移動お願い~~!」 「いいわよ」 「せつなさん、瞬間移動お願いしていい?」 「いいわよ」 「せつなー、どこでもドアお願い♡」 「イヤよ!」 「...ワープ..」 「イヤ」 「…瞬間移動お願いします~♪」 「いいわよ♡」 3.一人称が複雑すぎるの/かおす フレプリで小咄 「ヒヨコの雄雌を仕分けするバイト?」 「ぶっきーの出番ね!」 「任せて!」 「ピヨピヨ… あたし男子よ ぼくは女 僕男 おらあめすだ 俺女の子 あたしも 俺も女 わたくしオスよ わちきは…」 「どお~?」 「思ったより大変…」(汗) 4.西/かおす ラビリンスの..-2 「いいかサウラー、荷物は腰で運ぶ。腕で運ぼうとするのはシロウトだ。腰に乗せるのではないぞ。腰を落としてこうだ!」 「なるほど」 「ウエスターの名前はダテではないぞ。はっはっは」 「おまえ、腰だったのか?」 「違うのか?」 「…いや、いい」 5.フレプリ小咄 誰が誰だか/かおす 「ねーねー、誰が話してるかわかるよーにしよー!」 「ラブ、のっけからわかんない」(ミ 「あーミキたんずるーい」 「1人わかるとずいぶん違うよね」 「ぶっきー…なるほど」 「さー、今のは誰だ?」(ラ 「俺だ」 「西?南?」 「そーきたか」 「アタシよ」 「ミキ、あたしの声でやめてよ」 6.桃園家のホワイトデー(1)/一六◆6/pMjwqUTk 「じゃ~ん!ホワイトデーのスペシャルケーキだぞ」 「わっはー!」 圭太郎が得意げにケーキの箱を開け、ラブが歓声を上げる。その隣で、せつなは何だか申し訳なさそうな顔。 「お返しの日が決まってるって、何だか悪いわ……」 「喜んでくれよ~。せっちゃんとラブの喜ぶ顔が見たくて買ってきたんだ」 7.桃園家のホワイトデー(2)/一六◆6/pMjwqUTk せつなに笑いかける圭太郎の顔が、次の瞬間、ギクリと引きつった。 「お父さん。せっちゃんとラブだけ?私は?」 「あ……も、もちろん、お母さんの顔もだよ!」 両親のやり取りをポカンと見ていたラブが思わず吹き出し、せつながクスクスと笑い出す。 あたたかな食卓に「いただきます」の声が響いた。 8.【競作2022】「ラブとせつなのこわいもの」/一六◆6/pMjwqUTk 四人の必殺技が炸裂し、二体のナケワメーケが元の姿に戻る。 それと同時に顔をしかめて後ずさるピーチとパッション。 「うっ……」 「私、これ苦手……」 「浄化した後の姿に恐れおののくプリキュアて、どないやねん」 ベリーとパインがニンジンとピーマンを拾い上げ、タルトの言葉に生暖かく笑った。
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140文字SS:フレッシュプリキュア!【12】 1.ラブせつで【 真っ赤なウソ 】/ねぎぼう 「真っ赤なウソ、か。君のダイヤの色に似つかわしい言葉だね」 「ふん、そんなこと。私はメビウス様のお役に立つことを為すだけだ」 (プリキュアを倒すのではない。プリキュアでなくすのだ。そうすればあいつを……) ふと湧いた思念にかぶりを降る。 (馬鹿な。自分の嘘に自分が惑わされることなど) 2.ラブせつで『うん、知ってる』/ねぎぼう 「僕達の街にもプリキュアがいたんだよね」 「うん、知ってる!」 子供たちの話声。 悪の足音が遠くに去った今、プリキュアの存在はいわば『都市伝説』となっていた。 「あたし達も昔は……」 「今はもう普通の女子、というのね」 「そうだね。せつなもここではそうだもんね」 「ラブ!」 束の間の二人の時。 3.ラブせつで『永遠を現実にしてしまう人』/ねぎぼう 計画により永遠を現実にしてしまう人が支配していた世界。 その中で明日をも知れぬ私達は謂わば「鬼子」のような存在だった。 だから、あの時デリートホールで私達を消去しようとしたのかも知れない…… 「せつな!明日はコレでお出かけ、しよ?」 ラブの手には1日フリー乗車券が2枚。 「ええ!ラブ」 4.ラブせつで【 こたえはここに 】/ねぎぼう 転入に際して過去の学習状況を把握するためのテスト、らしい。 せつなはその回答用紙を前に考え込んでいるようであった。 (答案の書き方がわからないのかも?) 「こたえはここに書けば……」 やおら鉛筆をとるとあっという間に解答欄が埋まっていった。 「(簡単すぎて)何か裏があると思ったの」 5.ラブせつで『一番厄介な存在』/ねぎぼう 不運なことに一番厄介な存在が潜んでいた。 しかしこれを乗り越えないと至福の時はやってこない。 目の前に救世主がいるではないか? ここは全てを託すとしよう。 代償が伴うのも覚悟の上だ。 「せつな、ニンジン代わりに食べて!」 「ダメよ、ちゃんと自分で食べて」 「デザートのプリン半分あげるから」 6.ラブせつで『ちょっと黙って』2/ねぎぼう 33話でもしもピーチの参戦がもう少し早かったら 「そいつは裏切り者だ。また裏切るかもしれないぞ」 「せつなはね……」 「それってすごーく嫌な奴じゃないか?って、何だお前は!」 「ちょっと黙って聞いてたら、あたしのせつなに何て事言っちゃってんの!? アンタなんか一緒にタコ焼きにしてやんよ!」 7.ラブせつで『長く一緒にいた影響』/ねぎぼう 「イースさんはどうしていつもそんなに頑張れるのですか?」 母国再建の難題多き中でも笑顔を絶やさず人々を勇気づけるせつなに尋ねた者がいた。 「どんなに苦しくても、貴女の笑顔には助けられていますよ」 (長く一緒にいた影響かしら……) ピンクのブレスレットをちらりと見つめる。 「それはね……」 8.それぞれの未来で頑張る二人。/ねぎぼう レッスンやステージでどんなに疲れていても、寝る前には机に向かうラブ。 クラスメートに借りたノートを書き写し、その内容を整理するのだ。 せつなが歴史だけは苦手としていたその訳を知っていたから。 せつな達の後悔を繰り返さぬためにももっと歴史を学びたい。 鉛筆を握るその手には赤いブレスレット。 9.ラブせつで【 一緒に住もう 】/ねぎぼう あのときの「家においでよ」は行き場所を失ったせつなを助けるため、 お父さんとお母さんに頼んでの言葉だった。 今はお互い居場所も持っていることをわかっている。 それでも大切な人と帰ってくる場所と時間を少しでも共有したい。 真新しい部屋の鍵と共に決意を込めた言葉。 「せつな、一緒に住もう」 10.ラブせつで『運命という罠』&【 目と目が合った 】/ねぎぼう 駆け付けたラブは、せつなは自分が医務室に連れていくからシフォンを見失った祈里の所に行ってと言う。 せつなの秘密を垣間見た美希の目と目が合ったラブはあくまで『自分なら大丈夫』を崩さない。 ラブを、ラブの友情を信じたいという気持ちが戦士としての冷徹さを鈍らせた。 これも運命という罠。
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140文字SS:フレッシュプリキュア!【25】 1.ラブせつで【 ウインクの行方 】/ねぎぼう 普段はちょっと厳しいところのある美希がウインクするのは、 ちょっとユルさを認めるとき。 ブッキーは茶目っ気を込めてウインクをする。 それならラブのは? 好意の印、にあたるらしい。 それなら、ウインクの行方に私がいて……いいのかしら? この世界で知った「ドキドキ」という感覚がまた、来た。 2.ラブせつで「轟音」/ねぎぼう 夕暮れの道をせつなと歩く。 あとどれくらいこうしていられるだろう。 陸橋の影が二人を覆う。 「本当はね、あたし、せつながずうっと……」 電車は通り過ぎていった。 3.[競作2015]【フレッシュプリキュア・美希】大切な…いなくなった友達/mizuiram 「ラブったら大丈夫かしら」 ため息をついたら頭を撫でられた。 「僕は姉さんが心配だよ」 え? 「ほんとは自分も寂しい癖に」 握り締めていた拳が優しく包まれる。 「たまには完璧じゃなくていいんだよ?今日は僕が元気づける番だ」 「和希…」 背中の温もりを思い出す。 それから、あたしは声をあげて泣いた。 4.ラブせつで『自分だけ知ってればいい』/ねぎぼう 「さぞかし華やかで楽しい人生を歩んできたことでしょうね!」 悪事を強いられ、泣き叫ぶような痛みも背負ってきたこと。 一度は命を落としたこと。 そして今でも時々うなされて……今は自分だけ知ってればいいこと。 それでも抑えられなかった。 「嫌い!あんなひどいこと言う、今の大輔は嫌いだよ!」 5.ラブせつで『唯一の』/ねぎぼう 言葉が届かなくても、せつなと全力でぶつかりあう。 それが今のあたしに出来る唯一のこと。 もう逃げたりしないよ、現実からも。 もし貴女が敵なら、敵じゃなくせばいい。 本当は戦うより抱き合いたいから。 そのためにも、せつなの痛みともあたしの痛みともちゃんと向き合う。 自分の心を鬼にして、ね。 6.【何もかも無くなればいいのに】/夏希◆JIBDaXNP.g 「スイッチオーバー」 聞き捨てならないキーワード。 声の主は男の子。 ラビリンスの幹部になって学校を壊してやりたかったと、胸の内を明かす。 仕事が忙しくて、健在なのに会えない両親。 孤独な子には授業参観は苦痛で……。 せつなの囁く魔法の言葉で、その子の顔に笑みが戻る。 今度は自分の番だから―― 7.ラブせつで『とっちゃ、やだ。』/ねぎぼう 「最後の一個はアタシが」 美希が悪戯っぽく言う。 「あ~とっちゃ、やだ。その一個はね……」 「わかっているって、ラブちゃん」 「も~」 ラブはドーナツを大事そうに抱える。 「せつなによろしく伝えてね」 「ありがとう、今回は1時間しか帰れなくってごめんって」 「今夜は家族水入らずの夕ご飯、なのね」 ※せつなはラビリンス再建の仕事をしていますが、 ごくたまに休みを取って四つ葉町に帰ることもある、ということで。 8.ラブせつで【 それ、半分ちょうだい 】/ねぎぼう 『それ、半分ちょうだい』とでも言いたいの? そうジロジロ見られて、リンクルンを狙っていることも見透かされては元も子もない。 ドーナツなるものを二つに割って半分やることにした。 それにしても何て煩い子なの? こんなもので……え? 「美味しいわ」 私は何を言っている? そう、これはお世辞よ! 9.ラブせつで【 頭をなでて 】/ねぎぼう 風邪、らしい。 気がつけばベッドの上。 今は傍にラブが居てくれてる。 濡れたタオルを替えるときに頭をなでてくれた。 「小さい頃、お母さんがこうしてくれたんだ」 「そうなの?」 「お母さんがなでてると、せつな、すごく楽そうになってたよ。だから、あたしもね」 (ありがとう、ラブ、お母さん!) 10.ラブせつで【うしろから見ないで / 可愛い声が聴きたい】/ねぎぼう 「何読んでるの?」 「きゃっ!」 ニッとするラブ。 「もう、うしろから見ないで!」 ドキッとして慌てて本を閉じる。 「びっくりしたせつなの可愛い声が聴きたいから。元々可愛いんだけど」 「何言っ……」 私の言葉をラブの唇が塞ぐ。 構って欲しかっただけ? よかった。 「AB型を知る本」は隠しておく。
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140文字SS:フレッシュプリキュア!【22】 1.ラブせつで『こっち見てよ』/ねぎぼう 『メビウス様、私を見て!』 「せつな~こっち見てよ」 (私は……メビウス様に見てほしい、ただそれだけのために笑顔を憎んで、壊してきた) 「せつなったら~」 (こんな私にやり直すことで果たして赦されるのだろうか?) ちゅっ 「ち、ちょ、ラブ!?」 「もう、全然気が付いてくれないんだもん!」 2.[競作2015]フレッシュプリキュア・せつな【大切な友達】/mizuiram 誰もいない夕暮れの放課後って寂しい。そう呟いたら、いつもみたいに笑ってくれた。おかげで綺麗な夕日を二人じめだよ、幸せゲットだねって。 「…あたし」 指が絡んだ 「せつなに会えて幸せ」 力がこもる 「ずっとずっと、幸せだよ」 もう、明日から会えなくても。 呑み込まれた言葉に、握り返す指が震えた。 3.ラブせつで『きっとそれで正解』/ねぎぼう 「まさか?」 「一人で占い館に?」 駈けていった先には占い館はなくって、ラブはイースと睨み合っていた。 「ここはあたしに任せて!」 ラブは一人で背負うことを選んだわ。 殴る拳の痛みも殴られる痛みも、ね。 きっとそれで正解、なんてことは言えない。 でも、ラブがこの子のために選んだ回答、なのよね? 4.ラブせつで『嫌味なくらい、できたやつ』/ねぎぼう 理不尽にも映る教師の態度ではあった。 「誰も後片付けしていないの?」 「ごめんなさい、あとはちゃんとやります」 せつなの、この場を収めるためにも自分が一歩退くべきだと考えての行動。 「嫌味なくらい、できたやつだな、東って」 「嫌味って、どういうこと?」 ラブが男子生徒に食って掛かった。 5.[競作2015]ラブせつで【ベランダで / あふれる…】/ねぎぼう ベランダで星空を見ていた。 少し寒くなってきたので二人は肩を寄せ合い、一枚の毛布を纏う。 「暖かい……」 「もっと暖かいこと、しよっか?」 頬を寄せ合う。 あともう何日?そう思うと、あふれる……涙。 二人の大切な時間にはもう泣かないと誓ったのに。 「ラブ、どしたの?」 「たはは、花粉のせいだよ」 6.ラブせつで【 瞬間、求めたもの 】/ねぎぼう 「さあ、幸せを掴みとって!」 手を伸ばす。 この身はなお幸せを求めていると言うのだろうか。 踏み潰してしまったあの幸せを…… ならば、最期はお前のくれた幸せと共に浄化されよう。 それが私の願い。 「時間です」 その瞬間、求めたものは闇に染められた。 やはりないものだな、そんなの虫のよい話は。 7.ラブせつで【唇を重ねたまま / 無自覚な色気】/ねぎぼう 「いいよ、せつなだから」 その身を預けたラブと唇を重ねたまま、 せつなはラブに桃色の戦士のヴィジョンを見る。 (無自覚な色気を撒き散らかす、そんなお前を見ていると無性にイライラする! 女の色気に命を賭した戦士のまでも? リンクルンさえ奪ってしまえば、私の記憶の中だけに封じておけるのに) 8.[競作2015]ラブ&せつな「大切な宝物」/一六◆6/pMjwqUTk 「あ!」 二人同時に声を上げた。 今年も始まったんだ、商店街の福引き。 そっと隣を窺うと、 せつなは少し辛そうに、でも愛おしそうに会場を眺めてる。 よぉし!今から買い物行ってコインを貰おう。 そしてもう一度二人で、せーので指差そう。 景品は毎年変わる。 でも何が当たっても、今度は二人の宝物だよ。 9.[競作2015]ラブ&せつな「大切だから、大切なのに」/ねぎぼう あたしはせつなのほっとした顔が好き。 「お帰りなさい」ってお出迎えしたときの 「お家に帰ってきたんだ」って顔。 あたしはせつなの困った顔がすき。 「もうラビリンスに帰っちゃうの?」ってきいたときの、 本当はもう少しいたいという顔。 そんな困った顔をみてほっとしているあたしの顔は…… 嫌い。 10.[競作2015]ラブ&せつな 「大切な夢だって、わかってる」/ねぎぼう 別れの辛さがラブの心を軋ませていた。 「わかってる。せつなの見つけた夢だもん。 でも、痛いよ。胸の奥が痛いよ」 せつなはラブの胸に手を当てて、おまじない。 「いたいの、いたいの、とんでいけ」 不思議と痛みが和らぐ。 「ありがとう、せつな。皆、このおまじない知ってるの?」 「うん、何故かね」
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桃園ラブは、四つ葉中学校2年生。ある日、人気ダンスユニット“トリニティ”のライブを見に行ったラブは、 トリニティのリーダー・ミユキのダンスに大感動!!「あたしもあんなふうに踊りたい!」と夢をふくらませます。 ところが、突如現れた“ナケワメーケ”のせいで、ステキなライブ会場が大パニック!! さらに、それは全世界の支配・統制を目論む管理国家“ラビリンス”の、遠大な陰謀のごく一部で…!? 「憧れの人を守りたい!トリニティのライブをもう一度見たい!!」 強い気持ちに突き動かされたラブは、鍵型の不思議な妖精・ピックルンと変身携帯手帳・リンクルンの力で伝説の戦士・プリキュアに変身!! 妖精の国スウィーツ王国から来たタルトとシフォン、そして幼なじみの美希と祈里と一緒に、愛と希望と祈りのハートで“ラビリンス”の野望を挫く!! ■キャスト 桃園ラブ:沖佳苗 蒼乃美希:喜多村英梨 山吹祈里:中川亜紀子 東せつな:小松由佳
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140文字SS:フレッシュプリキュア!【6】 1.ラブせつで『一行の空白』/ねぎぼう 古びたピンクの携帯電話が着信を告げる。 “スマホは難しそうだから”と周りにはとぼけてはいるが、本当の理由は今着たメールのため。 決定ボタンを押すのももどかしくメールを開く。 笑顔の増えていく日常にうなずいていく中での重大報告。 返信に万感の『おめでとう!』直後の一行の空白にのせた……涙。 2.ラブせつで『君とならできる』/ねぎぼう 「東君とならできる、そう思うんだ。考えておいて欲しい」 プリンスとも呼ばれているテニス部のエースから、突然の混合ダブルスパートナーへの誘い。 「せつな、すごいよ!プリンスからの直々のスカウトだよ!?」 ラブにとってもこの「大抜擢」が純粋に喜ばしいようだった。 (ラブ、本当にいいの?) 3.ラブせつで『もう一度、恋をしよう』/ねぎぼう 初めて貴女を見た時、胸騒ぎを感じたの。 敵になるから? 再び出会って抱きしめられた時に感じた鼓動。 何かがおかしくなっていたのだと思ってたけど、あれが……恋? 今、貴女の側には私。でもこれってあまりに虫がよすぎるわね。 もう一度、恋をしよう。そして、最初からちゃんと貴女と向き合いたい。 4.ラブせつで『もう一度、恋をしよう』/一六◆6/pMjwqUTk 映画のタイトルは『もう一度、恋をしよう』。 見終わってラブが一言。 「あたしももう一度、恋したいな」 瞬時に胸の中が凍り付き、声が出ない。 俯く頭の上でラブの声がする。 「だからさぁ。今日これから、デートしよ?」 「……え?」 そっと目を上げると、私に負けず劣らず真っ赤な顔が、ニコリと笑った。 5.ラブせつで『この、リア充が』/ねぎぼう 「ねえ、その後どうなの?おねえさんだけに話してみなさい。この、リア充が!?」 久々に会った美希たんからの追求をはぐらかす。 ゴメン、あたしには大切な約束があるんだ。 *** 「あたし、パラ……レルワールドでイチバンのダンサーになる!ラビリンスにも行っちゃうから!」 「ええ、待ってるわ」 6.ラブせつで『どうでもいいよ、そんなこと』/ねぎぼう 「ごめんなさい。私の勝手で……」 「どうでもいいよ、そんなこと」 「えっ?」 「せつなが今こうして生きている。それだけで嬉しいんだ」 「ラブ……」 常に落命をも厭わぬ日々。 プリキュアになってもそれは変わらなかった。 そんなせつなが生きていたいと願った。 目の前の瞳をもう曇らせたくないから。 7.ラブせつで『唯一の、嫌い。』/ねぎぼう ニンジンわざと代わりに食べてくれない時はちょっと嫌いになるかも? でも本当はあたしのことを思ってしてくれているんだってことはわかってるんだ。 ただ、今でも「自分の命に代えても」と思ってたのはショックだった。 もうあんなことは嫌。 せつなが先に逝ってしまうこと……それが、唯一の、嫌い。 8.ラブせつ「二人だけのハイタッチ」/ねぎぼう ♪未来へハイタッチ!とともに本来とは逆向きのステップを踏んだ美希と祈里。 突然のアドリブを受けたせつなとラブも逆のステップを踏むと、正対した美希達がウインク。 その意図を感じた二人は内側に振り向くと、たった一度きりの“二人のハイタッチ”。 離れても求める手と離れようとしてためらう手。 9.ラブせつで『身勝手な論理』/ねぎぼう 「解ってるわ……」 泣き出しそうになるせつなを背中から包み込むラブ。 「あたしの名前、世界に通じるようにおじいちゃんがつけてくれたんだ。 世界ってラビリンスも入っているんだよ。だからあたしも絶対行くの」 「何その身勝手な論理」 「一番通じて欲しい子が目の前にいるから」 「ラブったら……」 10.『看板後』/ねぎぼう 「おかえりラブ。このお方は?」 「小料理屋『よつば』のおかみさんなんだ」 「本当にいいのですか?」 「もちろん!みんなでゆうごはーん、だよ」 「……おじゃまします」 「いらっしゃいませ。せつなです」 「(小声で)あの時の友達なんだ」 「えーっ!つみれ煮込んで干物煮込まずの!?」 (どして?) ※「プリキュアラジオ・演劇部第2話『ひとみ、女将になる』」吉田仁美さんと沖佳苗さんが演じた「大人になったラブと小料理屋の新米おかみ」のやり取りのアフターです。
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140文字SS:フレッシュプリキュア!【18】 1.ラブせつで『甘えてよ』/ねぎぼう 「ねえ、せつな。もっと甘えていいんだよ……というか、もっとあたしに甘えてよ」 「私は……いつもラブの優しさに甘えてるわ。いつまでもこんなことじゃダメなくらい」 「そんな……せつなはみきたんみたい、ううん、みきたんよりもっと自分に厳しいじゃない! 今でも自分のこと赦していないの?」 2.ラブせつで【 空にむかって 】/ねぎぼう お母さんが初めてせつなに出会ったという白詰草の丘。 ラブはぼんやりと空を見ていた。 せつなもこの空の下のどこかに……いないよね。 でもあの時のラビリンスも同じ青空。 それならば、と空にむかってつぶやいてみた。 突然空が消え、目前が帽子の陰になる。 「お久しぶり。私の事憶えているかしら」 3.ラブせつで『わかりやすいけれど、わかりにくい』/ねぎぼう 幸せを手に入れたといつもニコニコ笑うけど、 誰かの幸せのために自分が傷つくことも厭わない。 ニンジンが嫌いと言いながら、 貴女の作る付け合せのグラッセはとっても美味しい。 いつも真直ぐなのに、 あの子にだけは素直になれないっていつもぼやいてる。 そんな貴女はわかりやすいけれど、わかりにくい。 4.ラブせつで【 やさしいフリで 】/ねぎぼう 「ごめん、ラブ。あのときはアタシ、とてもやさしいフリできなかったから」 「なに言ってるの?みきたんはとってもやさしいよ。 だから、あんなこと言わせてゴメン。 心を鬼にするのってみきたんもつらかったよね。あたしも……」 「だから、もう一度あの子に……絶対せつなを見つけるわよ」 「うん!」 ※24話の隙間です。 5.ラブせつで【 鼓動を聞かせて 】/ねぎぼう 「あまり眠れてなさそうだよ?」 「大丈夫よ」 「無理しちゃダメ、こっちにおいで」 「ちょっ、ラブ!?」 ラブはせつなを抱きしめると耳をその胸に押し当てる格好に。 とくん、とくん…… 「お母さんも昔こうしてくれたんだ」 意味は解らないけど、何故か心地いい。 今はその鼓動を聞かせていて欲しい。 6.ラブせつで【 無理なおねがい 】/ねぎぼう 最後の家族写真を見ながらいつも想うんだ、今頃どうしてるかなって。 たまーにこっちに来る隼人さんに聞いたら、いつも忙しそうだけど元気にしているからって。 だから、あたしも元気にしてるよって伝えてもらうの。 せつなも時々は帰ってきてって伝えてとも思うけど、それは無理なおねがいなのかな? 7.ラブせつで『憎ませてもくれない』/ねぎぼう 「何で……ピーチロッドが……」 「ピーチはん、あんさんは愛の力で戦うプリキュアや。 敵を憎いと思うて戦こうてもアカン、ってこっちゃなあ」 「憎ませてもくれないんだ……アイツのこと」 ウエスターがせつなに言ったこと。 そしてその心の傷に今もせつなが苦しんでいる。 そう思うとやるせなかった。 8.ラブせつで『諦めきれない』/ねぎぼう 「タルトぉーっ!」 「堪忍してえなあー」 ―― 「やっぱり諦めきれないよお」 「でももうしょうがないじゃない。代わりに氷でも……もきゅもきゅ」 「(美味しそう)あたしにも!」 「ひょっと……うむっ、うっ、うん」 「ごくん。ああ、美味しかった、せつなの味の氷」 「馬鹿!でもラブのも……欲しい」 9.ラブせつで【 恋している理由 】/ねぎぼう ”恋している理由?それはね……ナイショ!” 『恋』かぁ……あたしには今はダンスかな? 憧れのミユキさんにダンスを教えてもらえるのって恋が叶ったみたいなものだもんね。 それじゃ、せつなは恋のキューピッドかな? でも、せつなの声、せつなの笑顔、せつなの仕草……目が離せないんだ、友達だもんね。 10.ラブせつで『惚れ直した?』/ねぎぼう 『チェインジ!プリキュアビートアップ!』 ―― 「もやもやしていた気持ちがすっきりした、かも」 「あたしもせつなの気持ちを受け止めることができてよかったよ」 「どこか遠慮していたのね」 先に立ちあがったピーチがパッションの手をとる。 「惚れ直した?」 「馬鹿……」 そのつないだ手に力を込めた。 ※変身しての夫婦喧嘩(汗)
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140文字SS:フレッシュプリキュア!【10】 1.ラブせつで『愛されるのに臆病すぎて、』/ねぎぼう 「明日新しいベット届くって。今夜もあたしの使って」 「……ごめんなさい」 「そんなこと気にしなくていいんだよ、せつな」 ―― 愛されるのに臆病すぎて、それ故自分に言い聞かせる。 今はただ『護るため』生かされているのだ。 この世界を、この街を、そして毛布を敷いて隣で眠っている、この大切な人を。 2.ラブせつで『自分のモノには名前を書きましょう。』/ねぎぼう 「トリックオアトリート!」 ハロウィン体験の3人が桃園家に。 ラブは隼人と瞬にお菓子を渡すと、せつなには 「もうないんだ。悪戯、する?」 四つ葉中学での『自分のモノには名前を書きましょう。』という 指導を思い出し、ラブの頬に『せつな』と書いた。 「あたしもいいよね」 せつなの頬には『ラブ』。 3.ラブせつで【 おしえてあげる 】/ねぎぼう メビウスが正しく管理する現在と予定が全てで、その結果のみが在るべき歴史。 自分達は他のパラレルワールドの歴史も塗り潰そうとしていたのだ。 「大丈夫だよ、せつな。歴史の勉強ならおしえてあげるから」 (せつなが困っているのなら……) その思いだけで申し出る。 「ありがとう、ラブ。お願いね」 4.ラブせつで『ふたりぼっち』/ねぎぼう 「ウエスターとサウラー、ずっとふたりぼっちだったんだね」 「ええ?そう……ね」 「でも今はせつなもいるんだよね」 「私だけじゃない。ラビリンスの人たちみんながいる。そして私達の心の中には貴女達がいるの」 「うん!あたし達、ずっと一緒だね」 せつなとだったら……その思いにラブは蓋をする。 5.ラブせつで『ふたりぼっち』/140文字SSスレ148様 「ふたりぼっちだね、せつな」 「ふたりぼっち、って?」 「特別な二人、って意味」 苦手だった『ぼっち』って言葉が、その時初めて輝いて……。 「ラブ、今日もふたりぼっちね」 「ふふっ、しょうがないなぁ」 今ではそれは、二人だけの秘密の言葉。 ベッドの中、微笑むせつなに、あたしはそっと唇を寄せる。 6.ラブせつで『上手な甘やかし方』/ねぎぼう 「せつな~ニンジン代わりに食べて」 「しょうがないわね」 「ありがとう!助かるよ」 「あんまりラブを甘やかしちゃダメよ、調子に乗るから」 せつなはニンジンをひとかけら口に入れるとそのままラブに…… 「せつなちゃん、上手な甘やかし方わかってるみたい」 「でも、これってどっちが上手かしら?」 7.ラブせつで『誰も欲しくない』/ねぎぼう 友達のフリーマーケットに出す品物が足りないって聞いたみたいで、 自分も手伝うんだってティッシュケースとかいうのを一晩中縫っていたけど…… 「こんなのじゃあ誰も欲しくない、よね?」 「そうね……でもラブは頑張ったわ」 「ありがとう、せつな!」 「で、これ、どこからティッシュを入れるの?」 8.ラブせつで『人生で一番』/ねぎぼう 『今度の追試で赤点だったらダンス禁止だってミユキさんに言われちゃった。人生で一番のピンチだよー』 あのときの戦いは?とは思いつつも、メールを読み進めるせつな。 『こうなったらめちゃくちゃ勉強して、ピンチはチャンスにしちゃうんだから!』 (ラブったら……) 本当にそうしそうだと思えた。 9.ラブせつで『日常崩壊寸前』/ねぎぼう 世界征服の力が押し寄せ日常崩壊寸前の今、 この街を、世界を守ってきたプリキュアが自分の娘であったことを知らされるあゆみ。 この世界を救える唯一の存在だとしても、それ以前に二人は大切な娘。 危険にさらすわけにはいかない。 「あきらめるまでこの手を離さないから」 その腕をつかむ手に力を込める。 10.ラブせつで【 明日になったら 】/ねぎぼう 明日になったら、せつなは旅立つ。 「明日なんて……来なければいいのに」 しまいこんでいた心がふとこぼれる。 親とはぐれることを懼れる幼子のように強く握るラブのその手をせつなは包みこむ。 「ラブの夢は何?」 「ダンスで、世界に愛を伝えること!」 「その世界には、私達もいるから」 「……うん!」
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【フレッシュプリキュア!】の支給品一覧 リンクルン 桃園ラブ、蒼乃美希、山吹祈里、東せつなのデフォルトアイテム。 プリキュアに変身するための携帯電話。せつな以外は、元々所持していた携帯電話に妖精が宿って変身能力を授けている。 四つ葉のクローバー型のキーホルダーやピックルンを差し込んで開くことで変身可能。変身後は自動的に腰に巻かれたリンクルンキャリーに収納される。 なお、このリンクルンケースをチェーン切れなどで落としてしまうと、変身が強制解除される。 また、邪心を持つ人間は触れると拒絶されている。 各ピックルンの能力 ピルン(桃園ラブ)……シフォン用の食事を呼び出す能力を持つ。 ブルン(蒼乃美希)……シフォンの洋服を出したり、プリキュアを着せ替えさせる力を持っている。 キルン(山吹祈里)……動物やシフォンの言葉を祈里に伝えることが出来る。 アカルン(東せつな)……並行世界さえも超えるワープ能力を持つ(制限あり)。 基本的にシフォン用の能力であるため、使えるものは比較的少ないと思われる。 +支給品の消費と経過 消費と経過 キュアピーチ用 桃園ラブ キュアベリー用 蒼乃美希 キュアパイン用 山吹祈里→ン・ダグバ・ゼバ→早乙女乱馬→天道あかね→佐倉杏子→蒼乃美希 キュアパッション用 東せつな→佐倉杏子 クローバーボックス 暁美ほむらに支給。 シフォンと一緒に流星から現れた不思議な力を持つオルゴール。最初は長老のティラミスによって守られていたが、ある時からタルトに託される。 音色を奏でると、インフィニティとなったシフォンを元に戻す効果がある他、ラビリンスの作ったレーダーを狂わせることができる。 また、悪人が触れようとすると自動的にバリアが張られます。(どのくらいの基準で弾かれるのかは、後続の書き手さんにお任せします) プリキュア達が四人集まって、力を合わせれば合体必殺技であるラッキークローバー・グランドフィナーレを発動させることもできます。 +支給品の消費と経過 消費と経過 暁美ほむら→ン・ダグバ・ゼバ→涼村暁→桃園ラブ ソレワターセの実 ノーザに支給。 フレッシュプリキュア! 第36話『新たな敵!その名はノーザ!!』より登場したラビリンスが使役する怪物の元。 これを埋め込まれた物は巨大怪物、ソレワターセへと変貌して埋め込んだ者の意のままに動きます。 更に周囲の物を取り込んでパワーアップし、身体を巨大化することも出来ます。 ただし参加者に植え付けた場合のみ、制限によって巨大化をすることは出来ません。また、何かに憑依せずに単体で行動することも出来ません。 +支給品の消費と経過 消費と経過 ソレワターセの実A ノーザ→スバル・ナカジマ→破壊 ソレワターセの実B ノーザ→スバル・ナカジマ→破壊 ナケワメーケのシンボル 相羽シンヤに支給。 物体に「ナケワメーケ、我に仕えよ!」の掛け声とともに、さまざまな物質に刺したり貼り付けたりすることで怪物を生み出すダイヤ状のシンボル。 +支給品の消費と経過 消費と経過 ナケワメーケのシンボル 相羽シンヤ→冴島家の椅子→破壊・椅子の残骸はF-6エリアに放置 カオルちゃん特製のドーナツ 桃園ラブに支給。 ラブたちが通う公園にいる謎のおじさん・カオルちゃんが作っているハート型のドーナツ。 作中の登場人物は、敵を含めコレを好んで食するものが非常に多い。 +支給品の消費と経過 消費と経過 消費分 桃園ラブ→桃園ラブ 巴マミ→消費 桃園ラブ→{山吹祈里の遺体にお供え]] 残り分 桃園ラブ 軽快痛快ペット君二世 本郷猛に支給。 第12話に登場するペット用のカツラ。ラブのお父さんが改良に改良を重ねて作った。 タルトのお気に入りらしく、このエピソードの後もたまに着用している。 +支給品の消費と経過 消費と経過 本郷猛→B-7エリアに放置→筋殻アクマロ→溝呂木眞也→E-4エリアに放置 ウサピョン ティアナ・ランスターに支給。 劇場版などに登場するウサギのぬいぐるみ。桃園ラブが幼い頃、一緒に遊んだ。 劇場版では喋ったが、今回はずっと「眠ったまま」の状態になっているので、ただのぬいぐるみ以上の何物でもない。 +支給品の消費と経過 消費と経過 ティアナ・ランスター→溝呂木眞也→E-4エリアに放置 東せつなのタロットカード 池波流ノ介に支給。 東せつなが占いに使うタロットカード。 +支給品の消費と経過 消費と経過 池波流ノ介→B-7エリアに放置→筋殻アクマロ→溝呂木眞也→ゴ・ガドル・バ "正義"のカード:溝呂木眞也→G-5エリア 溝呂木の遺体に放置 "塔"のカード:溝呂木眞也→ゴ・ガドル・バ→E-7エリア 一条の遺体に放置 "太陽"のカード:溝呂木眞也→ゴ・ガドル・バ→ダークプリキュア(明堂院いつきの遺体) プリキュアとラビリンス三幹部の人形 高町なのはに支給。 第14話に一瞬だけ登場する、ウエスターが制作した人形。作中でウエスターが制作したというのは確実ではないが、ラビリンスでこんなことをするのは彼しかいない。 キュアピーチ、キュアベリーはものすごい目つきに作られ、キュアパイン、イース、サウラーの人形は適当な感じで作られ、ウエスターだけはやたら凛々しい表情に作られている。 +支給品の消費と経過 消費と経過 高町なのは→B-7エリアに放置→筋殻アクマロ→溝呂木眞也→E-4エリアに放置
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140文字SS:フレッシュプリキュア!【11】 1.ラブせつで『どこか知らない場所へ』/ねぎぼう 「せつなとどこか知らない場所へ行きたいな」 「アカルンでは私が判る場所にしか移動出来ないわ。ラブが知らない場所なら……」 「あたしだけが知らない場所に行ってもしようがないよ。だから、コレで、ね」 そう言うラブの手には2枚の1日フリー乗車券。 「で、二人だけが知ってる場所になるんだよ」 2.ラブせつで『こりないやつ』/ねぎぼう 「大輔もほんとこりないやつだよ」 ちょっと呆れてたようにラブが言う。 「でも、それがアイツのいいところなんだけどね」 「本当、ダレかさんとそっくりだわ」 どんなことでも諦めないところはせつなの目にも重なって映る。 「似てないよ」 ラブは呟いた。 (もしも似ていたら、大輔もせつなのこと……) 3.ラブせつで『どこまでも行くよ』/ねぎぼう 休みの取れたせつなが四つ葉町に帰る。 待ち合わせの場所に現れたライダーがピンクのヘルメットを脱ぐと…… 「ラブ!」 「おかえり、せつな」 そういうと真新しい赤いヘルメットを渡した。 ―― 二人は今、風になっていた。 「どこまでも行くよ、せつな」 「ええ。でも夕ごはんまでには帰りましょ、ラブ」 4.ラブせつで【 あたためてあげるね 】/ねぎぼう 部屋をそっと覗く。 「おかえり」 「ごめんね、起こして」 「きて……くれる?」 以前してもらったように額で熱を測る。 「せつなのおでこ、ひんやりしてきもちいい」 添えた手の冷たさに気づいたラブ。 「あたためてあげるね」 せつなの手を取ると胸元に導き、両手で包み込んだ。 暖かくて、涙が拭えない。 5.ラブせつで『隣との距離』/ねぎぼう せつなはいつでもそばにいるんだよ。 『精一杯、頑張るよ』 だから、どんなつらいことがあってもせつなと一緒だったら乗り越えていけるんだ。 ―― ラブはいつでも隣にいるわ。 今はその隣との距離が少し長いけど。 『幸せ、ゲットね』 でも、本当は距離なんて関係ないのよ。 ラブとはいつも一緒にいるから。 6.ラブせつで『ゲームを始めようか』2/ねぎぼう 「よく来たね、イース」 サウラーの視線の先には囚われのキュアピーチ。 「ラブ!」 「このゲームに勝ったら返してあげるよ」 パッションハープを身構える。 「但し、変身も瞬間移動も無しでだよ」 悔しそうに変身を解除する。 よりによってラブが自分の身代りになっている。 「さあ、ゲームを始めようか」 7.ラブせつで『指切り』/ねぎぼう 「いつか帰ってきてくれるよね?」 「ごめんね、ラブ。それは約束出来ないわ」 気休めは言えなかった。 ラブも並々ならぬ覚悟を感じ取る。 「じゃ、約束しよ?」 ラブが指切りの手を見せ、せつなにも同じ形を促した。 そして小指を絡める。 「倒れちゃうまで無理しないこと。疲れたらちゃんと休むんだよ」 8.イース様で『手だけつないで』(11月4日はイース様の日)/ねぎぼう 「君の作戦とやらを見せてもらったよ」 「監視か?随分余裕だな」 「君が親友のふりをしている少女とはまだ手だけつないでいないようだね。 やはり本当は君に心を許していないということかな」 「ふん、馬鹿馬鹿しい」 ―― 自室に籠ったイースはペンダントを眺める。 そして持ったその手をずっと見ていた。 9.ラブせつで【 繰り返し呼ぶ名前 】/ねぎぼう 「せつな」 その声に振り返る。 「せーつなっ!」 繰り返し呼ぶ名前。 「どうしたの?ラブ」 「へへっ、呼んでみただけ」 「もう、ラブったら」 潜入するために与えられたかりそめのコードネーム。 今は心地よく感じている自分がいる。 ラブが何度も呼んでくれた名前。そして、 「ラブ、せっちゃん、ご飯よ」 10.ラブせつで『頑なに拒む両手』/ねぎぼう 「私はもうイースではない」 それでもイースだった。 その過去と罪に染まったこの手は残り続ける、たとえプリキュアになっても。 キュアピーチが差し出した『幸せの素』を頑なに拒む両手。 やはりこの手は幸せを掴みとることを許された手ではない。 「あなた達の仲間になるには……私は手を汚しすぎた」